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TOEICで高得点を取るには

時々見返すYahoo知恵袋の回答

 

TOEICのスコアが伸びません。。710です。 - 海外出張も一人で行って、商談もして... - Yahoo!知恵袋

 

消されてしまった時用に、引用します。

 

私は海外勤務が8年になりますが、国内での転職も考えているため、一昨年に初めてTOEICを受験してみました。試験対策はしませんでしたが、結果は975点とまずまずのものでした。この経験から分かったことは、TOEICという試験は、英語圏で日常的に触れる英語(職場での会話、Eメール、業務文書、ウェブサイト等)を比較的簡単且つコンパクトにしたものだということです。もちろん、TOEICはあくまでも試験ですので、それ特有の癖があり、試験対策をする方が高得点に結びつきやすいことは確かだと思いますが、英語圏で実際に使用される英語に対する基礎的な運用力があれば、900点以上取ることはそれほど困難ではないと感じました(実際、スペイン語を専門とする私の上司は960点、それほど英語が得意とは言えない同僚でも925点と、いずれも試験対策無しの初受験で900点以上を取得しています)。

他方、業務上のやり取りや日常的な会話を、一応意思疎通を阻害することなくこなせるものの、TOEICの点数が700点前後という方が実在することは私も認識しています。以前の部下で、TOEICの点数は680点ながら、比較的きれいな発音で日常業務を大きな困難なく遂行できる人がいました。英語を使って仕事ができることに彼自身としても自信を深めていたことと思います。そこで、彼のステップアップにと思い、上司のスピーチ原稿をドラフトさせたところ、とても実用に堪えられるものではなかったため、原型を留めなくなるまで書き換える必要がありました。長時間の努力が報われなかった彼は大いに私を恨んだものですが、これがTOEIC700点前後の英語力をよく表していると思います。つまり、自分が言いたいことを相手にとって理解可能な英語で表現することは可能なものの、用語の選択や構文・スタイル等、自然な英語にする上で必要不可欠となる要素に一歩踏み込んだ途端に拙さが露呈してしまうという水準です。ある外国人が日本を訪れ、「わたし、新宿行くね。電車、わからない」と各単語が識別可能な発音で人に尋ねたとすると、この人はほぼ確実に新宿まで電車で行く方法を教えてもらい、目的を達成できることでしょう。決して流暢な日本語ではありませんが、意思疎通を妨げることはなさそうです。TOEIC700点前後の英語力というのは、ちょうどこのようなものだと思います。

言語運用能力という観点からすると、TOEIC700点前後の場合は確実に基礎力が不足しています。まずはご自身の英語力を運用力の観点から再検証することを強くお勧めします。幸い、今では良質なTOEICの参考書や模擬試験が出版されていますので、これらを活用することは英語力を高める上で有効だと思います。私も、順序が逆と思われるかもしれませんが、TOEICを受験した後に模擬試験集を購入して一通り勉強しました。知らない単語や表現が出てくることはまずありませんが、私の英語運用能力に照らして、まだしっかり身についていないと感じられる部分はかなり発見できましたので、非常に有効な勉強だったと感じています(この観点からは、大学受験の参考書などからも多くのことを学ぶことができます)。TOEICの勉強をする際には、リスニングセクションの内容を自分でも言える、リーディングセクションの内容を自分でも書ける、というように、単に問題に対する正解を求めるのではなく、英語運用能力を高めることを意識の中心に置くことをお勧めします。このような意識を持って勉強を進めれば、1年以内にご自身でも驚くようなハイスコアを達成できることと思います。また、ハイスコアになればなるほど自分の英語力の未熟さを痛感するようになり、TOEICの枠を超えて更に英語力を高めようとする動機も強くなるのではないかと思います。

長文、拙文で大変恐縮ではありますが、今後の英語力の増進をお祈り申し上げます。